生徒が主体となり学級を作る看護学校。
県立幡多看護専門学校(看護学科)の学校生活に関するレビュー
4.4
- 講義・授業5
- 教員・講師4
- アクセス・立地3
- 施設・設備5
- 国家試験5
この学校は、幡多けんみん病院の附属である看護学校で、授業も幡多けんみん病院の現役のお医者さんや看護師さんから受けることができます。
○入学してわかったことで印象に強く残ったところがあります。それは、クラス運営を学生が主体となって行う事。小学校~高校のように、クラスの中で各自が役割を振りわけ、行事の仕事やクラスの仕事を分担します。更に特殊なのは、その役割分担については、教師からではなく、2年生から示唆をうけること。つまり、学生が主体となって仕事を決定しているため、教師が把握していない内容が多いところです。
○ここの学校は、2年生からハードですが、1年生のうちは時間的に余裕があります。その1年生のうちに、上級生と集まってゲームをしたり、アドバイスを受けたりする行事もあり、先生も話しやすいので、アットホームな雰囲気を構築しやすいところが長所だと思います。
○これから入学を検討される方に一番気をつけておいてほしい事は、文字を手書きで早く書くことに慣れておくことと、生活リズムを自分で管理できるスキルがとても重要だということ。
3年生までのステップでは、実習が大きな役割を持っています。この実習については、事前の学習内容や資料などもチェックをうけますし、実習中には、朝から夕方までの時間の拘束の後、家に帰ってからも復習と課題が待ち受けており、患者さんに関わる提出物は全て手書きの必要があるため、書き上げるのに時間がかかると睡眠時間が確保できません。
睡眠時間がとれないと、翌日の実習の際にミスや看護師さんの質問に頭がまわらない、患者さんの様子を観察できないなどの悪循環となりやすいので、あらかじめ身に着けておいてください。
○実習場所が県立けんみん病院ですが、こちらはとてもきれいで、設備も整っており、学べる事が沢山あります。
実習の際は現役の看護師さんが、仕事の傍ら学生を指導してくれるため、現場の雰囲気がリアルに体感できます。ただ、看護師さんは普段忙しい中を追加で学生を教えるという立場になっているためきつくあたられることもありました。これについては、学生からアンケートをとり、該当の看護師を把握し、仕事内容の軽減などについて今後の対処策をとるなどといった改善をしてほしかったと思います。
○こちらの看護学校に入ってみて、今までの学校と大きく異なり混乱した部分があります。それは、教育のカリキュラムは用意されていても、生徒指導のノウハウやシステムが確立されていないこと。クラスの先生も、もともと看護師さんで、『教育心理学』は学んでいません。そのうえで生徒を教えるという未知の仕事を振り当てられているため、若い先生では先生自身に不安を抱えている方もいます。ですので、学校生活の中では、同級生や先生方、お互いを支えあう、という目線を持って学校を楽しんでほしいと思います。
○また、周辺の施設につきましては、アパートがいくつかあり、コンビニと、スーパー、ガソリンスタンド、薬局、工業高校があります。スーパーは6時ごろの閉店ですが、実習から帰宅できる時間にはスーパーは閉店しています。ですので、休みの日には食材の買い出しに行くことをお勧めします。家族の協力が得られるようであれば、そうした不便をチェックリスト化して共有できれば、3年間を輝くものにできると思います
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