「入れ墨で休学処分は不当」 賠償求め看護学校を提訴

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看護学校進学セカンドオピニオンの森田よしあきです。
昨日の朝日新聞デジタルに気になる記事がありました。
「入れ墨で休学処分は不当」賠償求め看護学校を提訴
yahooニュースにも掲載されていたのでご覧になった方も多いのではないでしょうか?

看護専門学校で入れ墨を理由に休学処分になったのは不当だとして、東京都内に住む20代の女性が学校を運営する医療法人に約540万円の損害賠償を求め、東京地裁に提訴した。7日に第1回口頭弁論があり、医療法人側は争う姿勢を示した。

訴状によると、女性はシングルマザーで、職業訓練の給付金制度を利用し、昨年4月に同校に入学。体を拭く演習などで服を脱ぐ必要があるため、背中などに入れ墨があることを教員に告げたところ、6月下旬から1年間の休学処分とされた。処分の通知には、入れ墨を消せば、復学を認めると書かれていたという。

女性側は、「入れ墨を消すには200万円かかり、子育てをしながら費用を捻出するのは極めて困難。事実上の退学処分だ」と主張。入学資格に「入れ墨がないこと」との規定はなく処分は不当だと訴えた。

提訴について、専門学校は「コメントできない」としている。
【引用 朝日新聞デジタル】

まー、看護師になるんだから入れ墨なんか入れてちゃダメだよね?と言ってしまえばそれまでですが、裁判になったということで結果も含め気になります。
とりあえず様々な観点からの考えが思いついたので整理してみたいと思います。

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様々な観点からの考え方

1)倫理的な観点から

これは「医療従事者たるもの入れ墨なんてとんでもない!よって休学処分とし入れ墨を消さないと復学を認めない」、といった医療従事者としての倫理的な観点から学生を処分した。
元々日本人は入れ墨についてあまり良いイメージを持っていない場合が多いですよね。
例えば某プロ野球選手も入れ墨があることで問題視されるケースなどもあります。
このニュースのコメントを見ると「自業自得だ」「医療従事者としては当然だ」といった意見が多数を占めているようです。
確かに一般的にはこの考えは正しいと思われると思います。
ただしこの倫理観というのは何が基準になっているのでしょうか?
患者さんにとって不快だから?教員の価値観?看護学生はこうあるべき!このように捉え方は様々です。
そもそも看護師国家試験に合格した人は入れ墨があったら看護師免許が与えられないのでしょうか?
私の知る限り看護六法に明確にそのような記載はなかったと思います。

2)入学資格、学則の記載上の観点から

これは予め入学資格、学則などに「入れ墨のある者は入学できない」とか「「入れ墨があったものは消さないとダメ」といった主旨の規定を学校側が規定していて、その規定に沿って学生を処分した。
この場合は倫理的な観点ではなく、予め学校で規定していた内容に反していたので処分したので全く問題ない。
恐らく上記1)の倫理的な観点と併せるとやっぱり学生が悪いよね。ということで誰もが納得すると思います。
ただし私が知る限りは明確に学則に規定している学校はないのではないかと思います。
もし規定するのではあれば色々なケースが想定されるのでそういったことを全て記載しておかなければ規定に書いてなければ全部オッケー、となってしまう恐れがあります。
とは言え学則、細則などには医療従事者として相応しい振る舞いや格好をしなければならない、それができなければ処分の対象とする、といった処罰規定は規定してあると思います。
恐らくこのような規定に沿って今回は処分としたのではないかと思います。

3)裁判の観点からは?

では、これを裁判の観点から考えるとどうなるでしょうか?恐らく裁判では『入学資格に「入れ墨がないこと」との規定はなく処分は不当だ』といったこの休学とした処分が不当かそうでないか?
をどちらがそれぞれの主張を立証できるかということになると思います。

一応入れ墨自体は法的に問題となるか調べてみると入れ墨をいれること自体は違法ではないようです。
また上述の通り看護師になるのに入れ墨はNGということでもなさそうです。
ただそれによって公共の場所などでの入場制限や就職で不利になるといったことが実態としてはあるようです。

ポイントは?

ポイントは入学資格に「入れ墨がないこと」との規定がないのにそのような処分をした根拠をしっかりと示すことができるかだと思います。

はい、看護師さんが良く言う「根拠は何?」といったことですね?

まさかとは思いますが教員の価値観や倫理観だけで処分したとは思いたくないです。
その場合は処分に至るまでの教員の言動なども争点になるのではないかと思います。
そこでハラスメント的な言動があれば違う意味で問題になるかもしれませんが。。。

恐らく入学資格には明確に「入れ墨がないこと」なんて書いてある看護学校は存在しないと思います。
ただし、学則や細則には懲罰規定という規定が設けてあるのでそこに該当していた、という視点から処分したとなるのではないかと思います。

今後の動向を気にしていきたいと思います。

受験生としてやっておくべきこと

これから看護師を目指そうとしている方にとってはほとんど関係のない話だと思いますが、もし若い時にファッションとして入れ墨を入れてしまった人などはどのようにしたらよいでしょうか?
これから看護学校への入学を希望している方はできれば事前に学校に確認をしておいた方がよいと思います。

看護学校側でやっておくべきこと

看護学校側としても今後学生から訴えらないようにするためにしっかりと対応を考えておく必要があると思います。
できれば、オープンキャンパスや学校説明会では一言説明しておいた方がいいかもしれませんね?

しかし、入れ墨を消すのに200万円かかるってことはどれだけの大きさの入れ墨だったんですかね???


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森田 よしあき

森田 よしあき

代表取締役/キャリアコンサルタント(国家資格)株式会社ミライブリッジ
1973年東京生まれ。『看護学校進学セカンドオピニオン』 大学卒業後の約7年間はIT業界にてウェブサイトやウェブサービス等の企画提案に従事。その後ちょっとした縁から看護学校の立ち上げに参画する。約8年間の看護学校勤務を経験した後、『看護師になりたい人と、看護師を育てたい人を支援する』ために株式会社ミライブリッジを創業。 看護学校進学セカンドオピニオンとして、高校の進路指導の先生や、予備校講師、看護学校の教職員、現場の看護師とは違う視点から看護師になりたい人を支援しひとりでも多くの看護師が養成されることを本気で願っている。 【主な資格】「キャリアコンサルタント(国家資格)」 「NPO生涯学習認定キャリアコンサルタント」 「進路アドバイザー検定合格認定(大学新聞社)」 アンガーマネジメントファシリテーター アンガーマネジメントアドバイザー 「ジョブ・カードアドバイザー」
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