看護師の象徴だったナースキャップがなくなった

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看護師のイメージって???

看護師のイメージ=白衣でないでしょうか?
この白衣はシスターの服装が原点になっています。このイメージはあまり変わらないですが、
看護師というと一昔前は「ナースキャップ」をつけているのが象徴的だったのが、少しずつ看護師のイメージのナースキャップは薄れてきました。
このナースキャップは私が働き始めた時から賛否両論でした。つけたくない、つけたい、どちらの意見もあったのです。
中には「ナースキャップを付けるのが夢だった」という方もいらっしゃいます。
このナースキャップは、一枚の布を織り、あの形に仕上げていました。日本の折り紙みたいですよね。
ナースキャプは、初めて付けるのは看護学校で実習を始める前に「看護師」として働き始めるのにユニフォームの一部としてナースキャップを頂く「戴帽式」という行事があったのです。
この時に唱えるのが「ナイチンゲール誓詞」でした。自分たちがこれから、どのような姿勢で看護師として働いていくのか?ということを誓うのです。

<ナイチンゲール誓詞>

われはここに集いたる人々の前に厳かに神に誓わん
わが生涯を清く過ごし、わが任務を忠実に尽くさんことを。
われはすべて毒あるもの、害あるものを絶ち、
悪しき薬を用いることなく、また知りつつこれをすすめざるべし。
われはわが力の限りわが任務の標準を高くせんことを努むべし。
わが任務にあたりて、取り扱える人々の私事のすべて、
わが知り得たる一家の内事のすべて、われは人に洩らさざるべし。
われは心より医師を助け、わが手に託されたる人々の幸のために身を捧げん。

ナイチンゲール誓詞はナイチンゲールが書いていない?!

このナイチンゲール誓詞は、ナイチンゲールが書いたものではありません。ナイチンゲールの偉業をたたえて、教えを基にアメリカデトロイトの看護婦学校長婦人が委員長をしていた委員会で作成されました。
最近は、ナースキャップが現場で中止になり、戴帽式が廃止されている学校が見られています。当然、ナイチンゲール誓詞を唱えることも一緒になくなっているようです。
このナイチンゲール誓詞は、誓詞というだけあり「誓いの言葉」です。看護師という仕事を行って行くにあたり誓いの言葉です。何をする人なのだという宣言でなく、これは看護師としての「あり方」を宣言していると言えるでしょう。
ナースキャップが中止されたからといえ、ナイチンゲール誓詞を唱えることまで辞めてしまうのはいかがなものなのかと思われます。
ナースキャップは私には非常に面白いものでした。
髪の毛を束ねてキャップの中に整える、こうすることで髪の毛がバラバラと患者さんに当たることがなくなる。というものでした。
しかし、一人一人の大きさが違っていたのです。物凄く小さく作っている人、大きめに作っている人などがいました。髪を束ねるのは普通の髪の毛用のゴムですからナースキャップによって束ねられていたのではないです。ショートカットの方もいらっしゃいますから束ねるためのものでもなかったのです。
患者さんに看護師の髪の毛が当たらなければ良かったのです。キャップを使って髪の毛を押さえるというモノに近かったでしょう。
実際は「頭に乗っけているだけ」という状況でした。
ヘアーピンで頭に固定していたので、ナースキャップに何かがぶつかると痛い。休憩になり最初にするのは「ナースキャップを外すこと」でした。ぶつかると痛いのもありましたが、スイッチの切り替えになるものです。役割的には色々なことがあるものでしたが、何故、なくなったのでしょう、、、、

実は、、、、、、

「ナースキャップは汚かった」という事実

日頃、清潔と不潔の概念を厳しくいっている看護師なのですが、自分の頭に乗せているナースキャップはどのぐらいの頻度で交換しているのでしょう。ということを研究した人がいるのです。
それだけではなくて、点滴に当たったり、医療機械に当たったり、事故が起きかねないことが多かったということもあるでしょう。
1番は「清潔でない」ということが大きかったと思います。
何を研究されたのか?というと「ナースキャップの交換頻度」が調査されたのです。そして、実際のナースキャップの使用日数と共に細菌がどのぐらい付いているか?が調べられたのです。
実際、ナースキャップは毎日交換されるものではなかったです。毎日、髪の毛は洗っていましたが、病院とは細菌やウイルスの温床です。目に見えない菌がそこらじゅうにあれば帽子にもついています。
そして、ナースキャップは形を作るために糊付けされており、この糊が細菌の温床の原因とも言われました。夏には頭皮だって汗をかきます。目に見えない汚れは事実でしょう。
実際、私自身も見た目に汚れが付いていなければ交換は2~3週間だったと記憶しています。白衣は毎日変えるのに?です。

患者さんに安全と安心を提供することが仕事である看護師のユニフォームの一部が不潔であると証明されれば、中止するしかないわけです。
最近では、白衣の上に着用しているエプロンが同じ理由で着用を認めないところも出てきています。
カーデガンはいつ頃言われるようになるのでしょうか?私の勤務している病院では病棟外に出るときだけは着用が可能という状況でした。

現在ではシスターのイメージからの白衣も、機能性を考えてパンタロンの白衣が出てきています。
多くの病院がパンタロンの白衣を着用しています。立ったりしゃがんだりすることが多い看護師にとって、スカート型と違い裾を気にしなくて良いパンタロンの白衣は看護師の仕事の効率も上がったでしょう。
看護師のイメージが服装だけでなくなる日が来るのだろうと感じています。

ナイチンゲール誓詞が唱えられる機会がなくなっていこうとしても、その「あり方」は普遍的で語り継がれていくものでしょうし、看護師にもたれているイメージが変化しても仕事の内容に変わりはないのです。
ナースキャップがなくなった経緯を今の看護師さん、これからの看護師さんにも語り継いでもらいたいです。それは、不潔だったから廃止になったということでなく、常に清潔なものを身につけて仕事をしなけらばならない為に、自分たちの長く保ってきたスタイルも変更した歴史があるということです。そして、現在の自分たちが「清潔なスタイル」で働いているか?を見直すことを続けてもらいたいものです。

鈴本 鈴

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鈴本 鈴
准看護師資格取得後、大学附属看護学校へ進学。 都内大学病院へ就職する。 25年勤務していく中で、手術室、ICU、救命救急、脳外科、消化器外科、呼吸器外科、心臓血管外科、歯科口腔外科の診療科を経験。 勤務していく中で「働く看護師の精神的ケア」が必要と感じ、心理相談員の資格取得。 現場看護を行いながら、院内教育への参画。企画・実施・評価に携わり、看護研究での研修講師を担当する。 現場での看護師の教育に関わる中で、看護師同士の人間関係に悩み退職をしていく仲間達を支えていく中で院内からのアプローチには限界があると、実際の体験から学び、院外からのアプローチをするために退職。 現場の看護師が人間関係に悩むことなく、自分自身を持ち、軸を立てながら看護師を続けていけるための「生きやすさ」を見つけていくためのセミナーや志塾などの開設をしている。
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