看護師長が「看護師としての今」を語る~看護師長さんへのインタビュー~

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鈴本です。今回は同級生で、元同僚の看護師長に「今の自分」を語ってもらいました。
看護師長となるまでのことなども含めて「看護への思い」も語っていただけました。

なってよかったと今になって思います。看護師に(笑)
看護の道に正解はないのと同じで、なりたいための正解もないのです。たくさんの方に看護を伝えてください。

Q―なんで看護師になったのか?教えてもらえますか?―

改めて聞かれたこと無かったっていうか、今の師長って立場になってからは聞かれないことだね。
新人の頃は先輩によく聴かれたし、4~5年目になると後輩に語ったりしたけどね。
実はこれといって理由はなかったんです。
ただ、この先の人生を考えたときに東京に出たいなぁーって、思ったんです。東北の田舎で育ちましたから。
それと、母を亡くしたのが心のどこかにあったかもしれないです。
その経験から志望動機とか書いたと思うよ、もっともらしくね。
もう25年以上の前のことなのですが、いつかは地元に帰ると思っていますが、いつになることやらです。
すでに東京で師長になってしまっているので、これで定年まではここにいるでしょうね。
振り返ると懐かしいことばかり。
でも、今になって思うのは「やっぱり選んだ道は間違ってなかった」ということかな。

Q―いつ頃から選んだ道は間違いなかったなんて思えるのですか?―

看護学校の時は、、、、、看護師になるので精一杯でした。
なんだか毎日、体のこと、病気のことばっかりでした。でも、女ばっかりで女子高みたいで楽しかった。
まぁ、もともと楽しむほうが得だと思ってるタチだからかな。
東京に出てきて准看護師で働いているときは「コンプレックス」があったよ。
大学病院だから正看護師さんばかりで、すごいお年の50代の方が正看護師のために学校に行ったりしていたから。
「自分も行かないといけないかな」なんて、、、、、でね、行くことにした。
もともと、看護師になるのに東京に出てきたわけだし、田舎に帰らない理由もいるし(笑)。
行くようになって、また勉強するようになったら、自分の思ってた看護ってなんだか未熟だったんじゃないかと思うようになってきたのよ。
面白いもんで働きながらの看護学校だったから、なんせ時間がない。
日勤やって、学校へ。帰ってきて勉強して、レポート書いて、少し寝て、日勤に行って、仲間と食事してなんてわからないうちに時間が過ぎていたと思う。
だから、まずは「正看護師の道に行くことにして良かった」って卒業までに思えるようになったかな。

Q―看護師という仕事を選んで良かったとはいつ頃思えましたか?―

うーーん。これは、少し時間がかかるかもね。
患者さんとのやり取りの中でも嬉しいことはたくさんあるけど、いつも忙しくて「看護師になってよかった」なんて感じていられる時間がないんだよ。
勉強とか、技術とか、そんなことがひと段落してからかな、、、、、「あぁ、、、看護師になってよかった」なんて思えるようになったのは。
意識してなかったら、ずっと過ぎていってしまうと思んだよね。
それに、経験を踏んでいく事に深まっていくよ。
看護師になってよかったという思いはね。
それは患者さんやスタッフが教えてくれる。いつでも。
でも、本気で看護師になってよかったなんて、実は思ってないかもしれない。
って、思うこともあるよ。
師長になってからね。
本気で思ってないって言うのは、今の立場になってみて「看護師として生きていく」ってことが見えなくなってしまう時があるからかな。
師長も悩んでるなんて知られたくないけどね。

Q―「看護師として生きていく」って、どんなこと?

これを考えると、年取ったなーって思う。(笑)
仕事に夢中になって、嫌われ者にもなったりして(笑)、結婚もしないで、いつも熱く看護を考えてる。
なんてことじゃないんだよね。独身の時にはそんな風に思ったこともあるけど、家庭を持つとなんか違う。
大切にしたいものが増えるだけ「看護師」の考え方が変わってくるよ。
今は、家族にも、スタッフにも、患者さんにも、生活があるんだ。って思うのよ。
私にとってはこれが「看護師として生きていく」ってことかな。
みんなにそれぞれの生活があって、その調整をする立場に居るのが私なんだろうなーって思う。
それって、看護師でしょう(笑)
そんなこと言ったって、「こんちくしょう!!」って思うことだってあるよ。
そんな時はあんたを飲みに誘う(笑)でも、あんたは飲まないけどさ。
それでも仲間がいればそれでいいんだ。看護はチームだから。
私の日常生活もチームなんだろうなーって思う。
そんな風に日常生活が職場で起こっていることのように思えてくるのが「看護師として生きていく」って感じだろうね。

Q―今のスタッフたちに普段は言えないけど、今なら言ってみようってことはありますか?―

ないよ。
いつも、なんでも言ってるから。
そうだなーーーーそこをあえてっていうなら、もっと褒めなくてごめんよ。ってことかもしれない。
みんな頑張ってる。そう思わないとスタッフという人財を預かったと思ってられないよ。
一人一人が勝手なことを言ってる時だってあるもの。
グッとこちらが我慢することもある。
現場を動かしているのはスタッフだから。
でも、最近、「勝手なことを言っている」と思うのは「私」なんだって思うようになったよ。
私は私の仕事ををしているんだよ。
確かに「上にはわからないんだ!」って憤ったこともある。
でも、その立場に立ってみれば分かることがある。
だから、わからない人に言っても仕方ないんだよ。
分からせようとしてもわからないから。

Q―これから「看護師になろう」としてる看護学生さんや、看護師を目指そうとしている人に一言お願いします。

長く看護師をしてきて、一言言えるのは「看護師は素晴らしい仕事」だよ。ってこと。
世の中じゃ、生活のためとか、お給料が高いからとか、食いっぱぐれないとか、いろんなことが理由で看護師になる人がいるけど、別にいいと思うんだよね。
意外とダメだと思ってるのは自分だけだよ。
看護学校に行って看護師の資格を取って、そこから看護師の人生が始まって看護師になっていくんだから。
看護師になろうと考えたのだから、何かしらの理由があるはずなんです。
もっと深いところで「なりたい」と思った理由を考えてみるといいと思います。
自分の考えを伝えられるというのが大切なことだから。
そこからがスタート。
看護師になるんだ!って夢をもって、看護師になって何がしたいか?を大切にしながら、具体的に計画を立てて行ってもらいたいです。

ありがとうございました。
看護師として時間を過ごしてきたことが伝わるお話でした。
私達は一緒の部署になったことはなかったのですが、仲良しでなく、ライバルに近い関係でした。
今でこそ、一緒に看護を考えてくれる仲間と言える人ですが、初めは違うと感じていました。
なぜ、そんな風に変わってくるのか?と考えると、たくさんの時間を共有したからではありません。
自分の思いを伝え合う時間ができたからです。
「看護とは」「看護師主任とは」ということ。同じように看護師主任になってからの今の関係です。
そんな話をすることは、自分の生き方とか、考える死とか、どんな病院で働きたいかとか、そんなスタッフと居たいかとか、たくさんのことを話していました。
勿論、目指すことばかりでなく上司のことも話していました。「どうよ、、、この上司」って内容だったりします。(笑)
口が濁ると愚痴になります。当然、愚痴のような内容もお互いに聞き合いました。
私は退職の道を選びましたが、彼女は師長への道を選びました。
師長になり、たまに会うたびに彼女が師長の毎日を通して変わっているのがわかります。
長い経験の中で、看護師の世界も変わってきたと思います。2025年問題を前にしてこれからの看護師さんに大いに期待しています。

鈴本 鈴

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鈴本 鈴
准看護師資格取得後、大学附属看護学校へ進学。 都内大学病院へ就職する。 25年勤務していく中で、手術室、ICU、救命救急、脳外科、消化器外科、呼吸器外科、心臓血管外科、歯科口腔外科の診療科を経験。 勤務していく中で「働く看護師の精神的ケア」が必要と感じ、心理相談員の資格取得。 現場看護を行いながら、院内教育への参画。企画・実施・評価に携わり、看護研究での研修講師を担当する。 現場での看護師の教育に関わる中で、看護師同士の人間関係に悩み退職をしていく仲間達を支えていく中で院内からのアプローチには限界があると、実際の体験から学び、院外からのアプローチをするために退職。 現場の看護師が人間関係に悩むことなく、自分自身を持ち、軸を立てながら看護師を続けていけるための「生きやすさ」を見つけていくためのセミナーや志塾などの開設をしている。
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